アイアンウッド=ウリン

ボルネオ・アイアンウッド、ビリアン等と呼ばれている東南アジア原産の非常に硬く重い木材です。その為に「鉄の木」 と呼ばれています。
現地では、100年腐らない木とも言われており、その耐久性は1997年、日本での輸入が解禁になって以降、公共事業に用いられていることで証明されているといってもいいでしょう。
一般家庭のウッドデッキに用いられるようになったのは近年ですが、無塗装でメンテナンスがほとんど必要ないということで、注目を浴びています。感触は、「木」というよりは、「コンクリート」を想像して下さると、いいと思います。
ポリフェノールという優れた抗菌効果のある物質を含んでおり、害虫等を寄せ付けませんが、このポリフェノールが溶け出し、コンクリートや地面を汚してしまいます。
この点が、ウリンの欠点といえば欠点ですが、この現象は樹液が全て出てしまうと治まります。また、汚れはキッチンハイター等で落とすことは可能です。
硬く重い木材の為に、加工は少し手間がかかります。ビスを打つ時は、下穴を開ける(専用のビスを用いる)等、工夫をしてください。
ウリンって最強??
ウリンを扱っている専門業者の方などが、HP等でウリンがいい!と書かれている所為なのかどうなのか、ウッドデッキを考えておられる一般のお客様が、この名前をよくご存知です。(工務店さんでも、ご存知ない方はまだ多いのですが・・・)逆にウエスタン・レッドシダーについては、「5年ぐらいで腐ってしまうのですよね?」という間違った情報もチラホラ。
ウエスタン・レッドシダーは、アメリカやカナダで約400年前から使われてる木材です。今なお愛されて使われている理由が必ずあるんですよ。耐久性ではウリンに負けますが、ウエスタン・レッドシダーとウリンを比べた場合、個人的な意見としては、甲乙つけ難いと私は思っています。
さて、このウリン材のことについて、少しだけ書いていくことに致しましょうか?まずは、ウリン最強?を裏付けるものとして、このウリン材を専門に扱っているとあるメーカーの営業さんのお話。
海水や海風に強いハードウッド(硬い木の総称)は、ウリンなのだというのです。バツでもイペでも、海水=塩分にはやられてしまうのだということをおっしゃっていました。つまり、ウリンが生息している場所が海辺なので、ウリンは海水にも耐性があるとのこと。
なるほど、なるほど。つまり、水に強いのは当たり前で、なおかつ塩分にも強いということなのか??つまり、硬くて半永久的に腐らない木、ウリン最強!!??
そんなウリン材でも、厄介なことが3つほどあります。
■ ウリンの弱点 : その1
以下の写真を見て下さい。

ウリンをコンクリートの板の上に置いて(2006.06.19 雨が一日中降っていました)、翌日観察をしてみた写真です。↑ ↓

そう、これがウリンの欠点。アクが出るのです。上記観察後、もう半月観察をしました。梅雨シーズンなので、雨がシトシトと結構降っていました。
2006.06.30、↓の状態です。

ますますアクが落ちて、コンクリートの板がくっきりとウリンの木片の形に染まっています。実は、忙しくてこの実験をしていることを忘れてしまい、コンクリートの板を重ねて積んでいる、その一番上にウリンを置いていたのです。その為、積んでいた他のコンクリートの板までウッスラとアクで染めてしまう始末・・・ トホホ。
今度、時間がある時に、洗剤やキッチンハイターを使ってこの汚れがどこまで落ちるのかを実験してみたいと思います。
つまり、ウリンでウッドデッキやフェンスを作ると、下がコンクリートであるならば、コンクリートを上記のアクで見事に汚してしまうということなのです。これが欠点その1!この欠点は約2〜3ヶ月は続く現象です。
■ ウリンの弱点 : その2
欠点その2は??はい、硬い、重い=施工に手間ヒマがかかるということです。
そんなに難しくはありませんというご意見もよく聞きますが、プロが扱っている機械の刃をことごとく、寿命にさせてしまうこと事態がもう、ウリンめんど〜、と職人さんに言わせてしまう所以!複雑なR加工などは勘弁してください・・・というぐらい、加工がやり辛い木材なのです。
■ ウリンの弱点 : その3
広葉樹の為に、1本伐採すると育てるのにとても時間がかかるということです。その為に、伐採規制がかかっていますので、時に供給が安定しないことがあります。
「ウリンは無垢の木ですので、環境に優しい」という言葉を見ますが、これはどうでしょうか?東南アジア方面では、違法伐採をされたりしていますので、自然破壊が進んでいます。
大切に使っていきたい木材です。


